社会人の中には、仕事を苦痛に感じ逃げ出したいと思っている人が多くいます。それでも、くすぶり続けながら何とか一週間を乗り切っているわけです。
但し、仕事自体にやりがいを見出せないと、週の始まりが憂鬱になり仕事の成果も上がらなくなります。そのような場合、思い切って自分の適性に合った仕事内容にシフトするのが1つの解決策となり、自分を変えるきっかけになります。

組織というものは、とにかく画一的な理想像を押し付けて来るときがあります。その一員はその型に無理に嵌ろうと努力するもので、「出来る人間」になろうとします。努力の途中には壁にぶつかることもあり、それを乗り越えることが成長にもつながりますが、全ての人が壁を乗り越えられるわけではありません。組織が求める理想像は、仕事のスピードが速く、しかも正確であることです。それは学校のテストや入学試験に顕著に現れており、時間内に正しい答えを出せる人が優秀だとされています。

しかし、現実の仕事に関しては、必ずしもスピードや正確性だけが重要になるとは限りません。寧ろ、試行錯誤を重ね、時間をかけなければ良い仕事にならないケースの方がはるかに多いわけです。例えば、営業における新規顧客開拓の場合、最初から短期決戦で臨んでも、成功しないケースが殆どです。研究開発分野においても、直ぐに結果が出ないからといって諦めてたら、結局、何1つモノにできることはありません。スピードと正確性が求められるのは、一部の流れ作業的仕事等に限られます。

スピードと正確性が求められる仕事も中には勿論あるでしょう。即ち、適材適所で仕事を選ぶ必要があるのです。