人には適職というものがあるため、企業内のどこに誰を配置して、どの業務を担当させるかによって成長できるかどうかが大きく左右されます。

適材適所にして得られるメリットとして最も有名なのは仕事の効率が上がることです。ある業務に対して強みを持っていたり、特技を生かせたりする人がその業務を担当すれば、初めてやる人やスキルがない人がおこなうよりも効率が良いのは明らかでしょう。得手不得手やスキルの有無を考慮すると業務効率化になり、生産性も上がるので企業として成長しやすくなります。ただ、業務効率の向上だけが適材適所にするメリットではありません。自分に合う場所に配置された本人にもメリットがあります。

適材適所にすると業務を担当している人のモチベーションも上がりやすくなります。自分の力を生かすことで他の人よりも効率よく仕事をこなすことができ、成果にもつながる可能性が高いからです。自分の持っているスキルや経験、資格などに自信を持っている人は上司が自分を正しく評価してくれていたと実感するでしょう。興味関心のある仕事を任されるとエンゲージメントも高まります。自己成長をしていく気持ちが高まり、力を付けると仕事にも生かせることからモチベーションが上がる循環が生まれます。このような形で個人がそれぞれ成長していくと組織全体のレベルアップにもなることから、企業の成長にもつながるでしょう。個人も組織も成長させられるのが適材適所の人材配置をするメリットです。